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データから実装へ — 建設GXを支えるデジタルツール

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GX(グリーントランスフォーメーション)は、日本だけでなく、世界中の産業においてますます重要な変革の一つとなっています。建設業界におけるGXは、単にCO₂排出量を削減することだけを意味するものではありません。建物のライフサイクル全体を通じて、素材をどのように選び、使い、管理し、再利用、循環させていくのか。その仕組み自体を変えていくことでもあります。

クライメートテックへの注目が高まる中、建設業界にとって重要な問いの一つは、データをどのように活用し、廃棄物を減らし、CO₂排出を削減し、循環型設計をより実装しやすくしていくかということです。循環型建設を実現するためには、想いや目標だけでは十分ではありません。素材の可視化、関係者間の連携、そしてマテリアルライフサイクル全体を通じた測定可能なデータが必要です。 ここで、デジタルツールが重要な役割を果たします。

本号では、GXとクライメートテックが循環型建設への移行をどのように支えるのか、そしてその変革を支えるデジタルツールとして、なぜmatinnoが生まれたのかを考えます。

課題:素材データはまだ分断されている

建築・建設業界では、素材情報が製品カタログ、PDF、Excel、メール、プロジェクトフォルダ、個人のネットワークなどに分散していることが多くあります。そのため、設計者、メーカー、施工者、プロジェクトオーナーは、信頼できる比較可能な情報に基づいて意思決定を行うことが難しくなっています。

例えば、設計者が低炭素素材を選びたいと思っても、必要な環境データが不足していたり、比較しにくかったりすることがあります。メーカーがサステナブル素材や余剰在庫を保有していても、それらを次のプロジェクトで活用してもらう機会が限られている場合もあります。さらに、完了したプロジェクトに価値ある資産が残っていても、適切に記録されていなければ、解体時に失われてしまいます。

課題は、素材が存在するかどうかだけではありません。 素材が「見える状態」になっているかどうかです。

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なぜmatinnoはデジタルツールとして生まれたのか

NewNormDesignはこれまで、サステナブル建築、循環型マテリアル設計、そしてプロジェクトでの実装に取り組んできました。 その中で繰り返し見えてきた課題は、業界に良いアイデアがないことではありません。 それらのアイデアを、実務に落とし込み、測定可能にし、さらに拡張可能にするためのデジタル基盤が不足していることでした。サステナブル素材を見つけにくい。 CO₂インパクトを比較しにくい。 再利用可能な資産を追跡しにくい。 プロジェクトチームは、手作業による調整や分断された情報に頼らざるを得ない。

matinnoは、このギャップを解決するために生まれました。

デジタルプラットフォームとして、matinnoは素材検索、サステナビリティデータ、CO₂スコア、プロジェクト管理、マッチング、リユースマップを一つのワークフローにつなげます。そして分断された情報を、実行可能な意思決定へ変えることを目指しています。

データをより良い意思決定へ

デジタルツールは、プロジェクトの各段階でより良い意思決定を支援します。設計前には、サステナブル素材や再利用可能な素材を探すことができます。 調達前には、素材データや環境負荷を比較できます。 解体前には、価値ある資産を特定し、再利用の計画を立てることができます。 プロジェクト管理では、素材の場所、状態、ステータス、将来の活用機会を追跡できます。

これが、データが実装へと変わるプロセスです。

素材情報が整理され、可視化されることで、プロジェクトチームは不確実性を減らし、時間を節約し、循環型設計を進めやすくし、サステナビリティをより実践しやすくなります。

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これからに向けて

循環型建設の未来は、データだけで実現するものではありません。データが可視化され、比較可能になり、実際のプロジェクトで活かされる意思決定につながることで、初めて実装へと進みます。

matinnoは、デジタルツールそのものが目的ではなく、循環を「概念」から「実装」へ移すためのインフラだと考えています。

これから重要になるのは、単に素材データを増やすことだけではありません。そのデータを、メーカー、設計者、施工者、デベロッパー、プロジェクトオーナーなど、建設に関わるさまざまな関係者が 活用しやすい形へとつなげていくことです。

次号では、素材の透明性がメーカー、設計者、そして建設業界全体にとって、どのように新たな競争力になるのかを探っていきます。

— The matinno / NND Team —

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